探偵の行きつけ店


cafe emo. espresso

私にエスプレッソコーヒーの美味しさと、心の豊かさやゆとりについて教えてくれた、最高の空間。


私はエスプレッソコーヒーなるもの、少なく苦いコーヒーを小さなカップで「クイッ」とやるだけのものだと思っていた。
ショットグラスのウィスキーのように。
またはシッピングウィスキーのように、味わいながら。
やはり、私には合わない。
あまり美味しいとは思えないのだ。
エスプレッソなぞ洒落た飲み物は、私には合わん。
ずっと、そう思い続けてきた。
アメリカンコーヒーをブラックで飲るのが私のスタイルだ。
香りさえ楽しめれば、それでいい。


だからこそ、衝撃だった。
本来は砂糖を入れて飲む物だと教えられ、試してみて驚いた。
心から美味しいと感じたのだ。
イタリア系本格エスプレッソコーヒーの真実。
砂糖すら入れて飲む事を拒絶してきた自分が、何か損をして生きて来たかのように思えた。
味わい深く、コクが有り、砂糖の甘さが全ての旨味を引き立たせている。
香りだけではないコーヒーの美味しさが、そこにあった。
エスプレッソコーヒーのあの少ないと思わせる量は、それだけで美味しいと感じさせる満足感と説得力が付随して、初めて物を言うものだった。


さらに、カプチーノのミルクフォームの滑らかさは他と比べ物にならない。
私はこのカフェを知ってから、他でもエスプレッソやカプチーノを頼んでみたが、見た瞬間からガッカリする事が多く、他で飲む事は諦めてしまった。
好みもあるかも知れないが、少しでもキメの粗いミルクフォームだとエスプレッソコーヒーに負けてしまっていて、というか口に含んだ瞬間、エスプレッソのクレマと上手く調和していないかのような、違和感を覚えるのである。
舌触りもそうだが、ミルクの風味もあまり感じる事が出来ない。
もう、ミルクをそこに乗せる意味がない気がしてしまう。
やはり、せっかくカプチーノを飲むのだったら、全ての旨味が引き出されているココのカプチーノをお勧めする。


美味しさの秘訣は、徹底した豆の管理と、抽出法というか秒数だったり加減だったり、素人には分からないところで、かなり細かく気を配る事にある。
豆の状態やその日の気温湿度に合わせ、マシンを使いこなす技術者でなくてはならない。


エスプレッソはマシンを使って淹れるのだが、それこそ淹れる人間によって味が大きく変わる。
バリスタと言われるコーヒーのスペシャリストが居て、イタリアではコーヒーの味だけではなく、軽食やサービス全般が伴って初めて本物のバリスタとして認められるのだとか。


蝶ネクタイをしているわけでなく、かしこまってもいないこのカフェには、本物のバリスタがいる。


そして、ここに居るといつの間にか、時間を忘れてしまう。
そういう場所が、やはり私には必要だ。


店名: cafe emo. espresso
住所:

横浜市中区末広町2−6−10
HKビル1階 地図
TEL: 045−263−0326
営業時間:

11時〜21時
ランチ12時〜15時
休日: 不定期
料金: エスプレッソ450円・カプチーノ600円
業態: カフェ・喫茶
HP: http://www.cafe-emo.com/



































































































































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